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吉田田ミラスポ

心が痒い夜だ。
ヘッドホンで未来のスポーツを聴きながら
ベランダに出て空を見上げる。

大阪は人が多くて星が少ない。
それは都市の特徴だ。
俺が生まれ育った町は
人が少なくて星が多かった。
それは田舎の特徴だ。

あの頃は、夜がくる度にどうにかなりそうだった。

どこかへ走り去りたかったのだ。

心が動きすぎて操縦不能の夜。
俺はおかしくなった心を抱えてベランダに寝転んでいた。

いつも音楽を聴いて星空を見ていた。

星と俺との途方もない距離をイメージした。

光は一秒間に地球を7周半!
1光年は光が一年間に進む距離!!

ああ、100万光年先の銀河をイメージして目眩がした。

途方もない距離と時間にただ、
ぼう然と浮かんでいた。

あの子も今頃、星を見てるだろうか?
と想像した。
夜空を見上げている世界中の仲間と
ピコピコと交信している気がした。

星を見る事で、この宇宙に浮かぶ自分を見つめていたのだ。
些細な悩みなど宇宙の塵と消えた。
夜風は俺の頬を優しく撫ぜた。

未来をイメージした。
人間の一生など、たったの数十年。
宇宙から見るとあっと言うまの人生だ。
グチグチ悩んでる暇は無い。
自分の生き方を貫いて、
めちゃめちゃに楽しんでやろうと企んだ。
星を見る事は自分をポジティブにする儀式。

ステレオからチャックベリーが流れていた。ラジオで清志郎が歌ってい
た。
ロックンロールは俺の世界を救った。

一つのやり方を教えよう。
まず、ベランダに出て星が一つでもあるか確認する。
あれば、部屋に戻り電気を消して真っ暗にして音楽をかける。
目をつむり1曲聴く。
手探りで外にでて目を開ける。
どうだ!星が刺さるようだぜ!

ああ、風が止んでみんなサカナに。
道化師のファンファーレが鳴る。